女優家M演技の花道

女優家M 演技の花道女優家M 演技の花道
(2002/07)
森村 泰昌

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★★★★
美術家の森村泰昌が女優として舞台と映画に
出演した体験談。

最初手に取ったときは、「こんなこともしてみました」
という自慢話的な本なのかと思ったのだが、
読み出してみたら、意外に面白い。

突然、演劇や映画の世界に飛び込んだ
驚きや発見が事細かに書いてあり、
普段見ることのない、舞台や映画作りの
裏方を見ることができたようだ。

普通は、その世界に徐々に入っていくものなので、
こういう、新人ではない初心者(?)の視点で、
演技の世界のことを書ける立場の人は、
あまりいないのではないのだろうか。

そのときに出演した「パンドラの鐘」と
「フィラメント」は、実際にはどんな作品だったのか、
見てみたくなった。

ノーサンガー・アベイ

ノーサンガー・アベイノーサンガー・アベイ
(1997/10)
ジェーン オースティン

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★★
ジェーン・オースティンの他の作品とも共通して、
簡単に言うと若い娘が結婚相手と
めぐり合うまでの物語。

前半は、保養地バースでの、さまざまな人との
出会いや、やりとりの話、後半は
招待されたノーサンガー・アベイでのちょっと
ミステリーっぽい物語になっている。

前半の部分は、楽しくよめたのだが、
後半になるにつれ、話があまりに唐突で
性急すぎる気がして、ちょっとそれはないのでは?
と、突っ込みをいれたくなってくる。

この話は、当時の小説のパロディになって
いるらしいのだが、それを読んだ人なら、
面白く読めるのだろうか?それとも、
当時の結婚の慣習を知らないために
奇妙に感じるのだろうか?

ジェーン・オースティンは好きで、楽しく
読んだのだが、後半が陳腐な気がして、星は二つ。

「変わり目」考―芸術家Mの社会見学

「変わり目」考-芸術家Mの社会見学「変わり目」考-芸術家Mの社会見学
(2003/06/21)
森村 泰昌

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★★★
前回の本が面白かったので、また森村さんの本。
美術には関係があったり、なかったりの
身の回りのことを書いたエッセイ集。

こんなに文章を書いていて、また上手な人
なんだと初めて知った。エッセイストでも
いけそうである。

芸術家だと、感覚が主体のような文章かと思ったら、
意外と論理的で理屈っぽい。
周りのあれこれについて、いつも、どうして?
という視線で考えているようだ。
現代美術をやる人は、そうでないと出来ないの
かも知れない。

そして、意外にまっとうな人という印象。
変わったことをやっていても、
変わった人だとは限らないのだなと改めて思う。

「美しい」ってなんだろう?―美術のすすめ

「美しい」ってなんだろう?―美術のすすめ (よりみちパン!セ 26) (よりみちパン!セ 26)「美しい」ってなんだろう?―美術のすすめ (よりみちパン!セ 26) (よりみちパン!セ 26)
(2007/03/23)
森村 泰昌

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★★★★★
とてもよかった。
美術について、いろんな角度からわかりやすく
解説している。
10代の子向けに書かれているが、大人が読んでも
十分読み応えがあり、いままで気づかなかったことに、
いろいろと気づかされた。

途中途中に、読者からの質問に答えるページが
入っているが、その答えも素敵だし、暖かい人柄が
感じられる。

正直言って、著者の作品やテレビでお顔を拝見した
印象から、もっと気難しい取っ付きにくい方だと
思っていたのだが、この本を読んで、
いっぺんにファンになってしまった。

著者の作品も、面白いけれど、どういう意味があるの?
なんて思っていたが、ほんの少しだけ、その意図が
分かったような気がした。美術というのは、
視覚だけでなく、いろいろな感覚や思考に訴える
モノなのだなあと、新たな興味がわいてきた。

風に舞い上がるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート風に舞いあがるビニールシート
(2006/05)
森 絵都

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★★★
直木賞を受賞した短編集。
全く設定の異なる短編が六つ。

一番よかったのは、やはり、表題作のUNHCR
(国連難民高等弁務官事務所)で働く女性の話。
全く予備知識もない職業の話だったが、現実感を持って
感じられた。それから、仏像修復の話を描いた「鐘の音」、
年下のサラリーマンとの会話から始まる
「ジェネレーションX」が、面白かった。

でも、自分にとっては、すごく面白かったというほどの
作品ではなかった。これは、作品の良し悪しに関する
問題ではないのだが、たぶん、主人公が生真面目
すぎて、キチキチとした感じがするのが、
好みでないのかもしれない。

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